今回は、カルト系ホラー漫画家の神田森莉(かんだ・もり)さんを取材した。1989年、25歳のとき、『ラヴィアン』(笠倉出版)でデビューした。1990年代には、少女ホラー漫画のブームに乗り、『怪奇カエル姫』『37564(みなごろし)学園』『少女同盟』(共にぶんか社)などの単行本を次々と発表した。
その後も、15年間ほど、カルト系ホラーの作品を描き続ける。40歳を過ぎたころから仕事が減り、現在は描く場がほとんどない。だが、新たな仕事を見つけ、その分野でブレイクしつつある。
神田さんにとっての「使えない上司、使えない部下」とは…。
暗黙の了解を心得ていて、その枠の中で勝負する
今、53歳。若いつもりだけど、漫画家としては引退に近い。この数年、描きおろしは1年で1作くらいのペースかな。それで得るのは、わずかな収入だから。
10年ほど前から、俺のウェブサイト「ハムスター商事」やブログを使い、描いてきた作品をネット販売してきた。4~5年前は1カ月で4万円前後、年間では50万円ほどの収入になっていた。今は多いときで1カ月、3000円ほど。売れないね…。
だけど、10年ほど前から密かに運営してきたアダルト・サイトが今、静かにヒットしている。月額で13~14万円、1年で150万円ほどの収入になった。読者が多いから、アフリエイト広告の収入が増えている。今のペースだと、もっと増えていくと思う。漫画では食えなくなったけど、アダルト・サイトではなんとか食えるようになりつつあるのかな。
サイト名は、記事には書かないでね…。アダルト・サイト運営の仲間で、ある掲示板に書き込みをして情報交換をしている。そこで「元漫画家」とレッテルをはられると、困るから。
ネット上に著作権フリーの動画や写真が無数にあるでしょう。その中で、アダルトみたいなものを見つけて、アップして紹介するサイトなの。