お盆で帰省する人も多いと思います。久しぶりに会う家族や親せき、友人へのお土産を迷っている人も多いかもしれません。
大切な人へ届ける一品は、品物だけでなく、話題も提供したい。商品の裏にあるストーリーも知られる月刊誌Wedge連載『モノ語り』の記事5本を紹介します。
これを読んでお土産を決めても良いかもしれません。
<目次>
・【世界に誇る和牛文化】銀座 吉澤「缶バーグ」、3代目社長オススメの意外な食べ方とは?(2025年7月12日)
・【タオルより軽くて吸水性が良くすぐ乾く】酷暑の夏に重宝したい、伝統技術で作られる「手ぬぐい」(2024年8月3日)
・原料は“飲める海水”!? 山口の山と海が作る奇跡の塩はおむすびに最適!(2024年6月8日)
・一つのことを極めたい、材料・作り方・包装・販売手法すべてに持つこだわり…京都・越後家多齢堂「加壽天以良(カステイラ)」(2025年12月31日)
・〈メイドイン東京のパンを世界へ〉地域とも密着するパン屋「ポワンエリーニュ」(2024年9月29日)
【世界に誇る和牛文化】銀座 吉澤「缶バーグ」、3代目社長オススメの意外な食べ方とは?
そのお店は、東京銀座・木挽町仲通りの一角にあります。
「Ginza Yoshizawa EST1924」という金看板。1階が精肉店、2階はすき焼きなどの「肉処」、3階が肉割烹で、ランチ時に訪れると、外国人も含めて行列ができていました。それもそのはず、東京食肉市場の仲卸の老舗「吉澤畜産」が展開しているからです。
今回、紹介するのは、その吉澤畜産の「缶バーグ」。このクオリティーは衝撃的です。3代目社長の吉澤直樹さんに、お話を聞きました。
「大学卒業後の修業時代、神戸で働いていたとき、阪神淡路大震災を経験しました。よく覚えているのは、先輩の奥様が寮に持ってきてくださった豚汁です。その中にカボチャとサツマイモが入っていて、その甘さがなんとおいしかったことか、本当に忘れられません。非常時の『食』は、特に人の記憶に残るものだと思います……
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【タオルより軽くて吸水性が良くすぐ乾く】酷暑の夏に重宝したい、伝統技術で作られる「手ぬぐい」
「エリアマネジメント」というものを、ご存じでしょうか? まちづくりを行政任せにするのではなく、地域住民や事業主も積極的に関わっていく取り組みのことです。
私が運営するブックカフェ「Hama House」がある日本橋浜町には「一般社団法人日本橋浜町エリアマネジメント」があり、私たちも事業者として参加しています。その成果として、マルシェの定例開催や、隅田川に架かる新大橋のたもとに「関東大震災避難記念碑」が長年放置されていたのを皆で掃除し、防災の重要性を再認識する取り組みもしています。この取り組みを通じて、大の仲良しになったのが「濱甼髙虎」の髙橋由布さんです。
「もともと、呉服問屋に勤めていた祖父が戦後に独立したのが始まりです。呉服問屋として着物の反物を扱っていましたが、父の代になって、半纏、暖簾、手ぬぐい、袋物などを手がけるようになり、今では、トートバッグやTシャツもつくっています」……
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原料は“飲める海水”!? 山口の山と海が作る奇跡の塩はおむすびに最適!
塩ほど大切な調味料はありません。食材の味を引き立ててくれるからです。その中でも「これは!」と驚いて、今では、丸の内、日本橋浜町、池袋で運営するカフェ・レストランの全店舗で使っているのが百姓庵の「海の塩」です。これほど野菜の甘味を引き出してくれる塩はない。そう力説すると、担当編集者から「確かに産地などによって味は違うけど、百姓庵の塩が特に優れているのはなぜ?」と問われ、「海水が綺麗だから」と思っていたのですが、本当に正しいのか知るべく、百姓庵の代表で塩匠の井上雄然さんの元を訪ねました。
山口県長門市の中心部から、陸繋島である油谷島まで自動車で向かいます。海は目の前なのですが、山の中を走ることになります。まさに海と山がつながっている印象です。百姓庵の塩工房に着くと、海に向かって竹で組まれた櫓が立っています。その先にはエメラルドグリーンに輝く海が見えます。大袈裟ではなく沖縄のような南国の海の色に見えます。早速、井上さんが櫓の仕組みを教えてくれました……
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一つのことを極めたい、材料・作り方・包装・販売手法すべてに持つこだわり…京都・越後家多齢堂「加壽天以良(カステイラ)」
京都の食といえば、和食をイメージされる方が多いと思いますが、実は洋食文化が盛んで、全国の中でパンの消費量も多いのです。今回紹介するのは、京都・越後家多齢堂の「加壽天以良(カステイラ)」です。カステイラといえば、長崎のイメージですが、京都のカステイラもすごいのです。社長の中川浩さんにお話を聞きました。
なぜ京都なのにお店の名前は「越後」なのか。そして、「多齢」とはどういう意味なのでしょうか。
「創業者が江戸末期の安政時代に、現在の三越の前身である『越後屋』で働いていたそうです。そして、長崎に今で言う〝出張〟した際に、オランダ人からカステイラの製法を教えてもらったと伝えられています。昔はカステイラのような卵を使った食品は貴重で、精をつけるということでもあるので『薬菓子』と呼ばれていました。『多齢』には、健康で長生きしてほしいという思いが込められています」……
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〈メイドイン東京のパンを世界へ〉地域とも密着するパン屋「ポワンエリーニュ」
新丸ビルの地下1階にある「ポワンエリーニュ」。レストラン併設のパン屋さんです。オープンは2007年。私も東京・丸の内を活動拠点にしているので、「美味しいパン屋さんだ」という評判は聞いていました。20年には、神田錦町に2号店を出します。隣町である淡路町にも私の活動拠点があるので、この情報はすぐに耳に入ってきました。
早速訪ねてみると、この界隈の老舗カレー屋さんや世界的なアウトドアアパレルメーカーなどとコラボレーションした商品を開発しているので、驚かされました。こんなに短期間で、地域と密着できるのはなぜか? 「まちづくり」を生業にしている私は、パンよりもむしろ、それが知りたいと思いました。すると、共通の知人がいることが分かり、仕掛け人と会うことができました。それが、柏木貞臣さんでした……
