2026年8月17日付 ウォールストリート・ジャーナルは、「トランプは再び金正恩と蜜月」との社説を掲げ、トランプが米韓共同演習の縮小を命じた背景を分析している。
トランプの行動は、衝動的だ。最新の動きは北朝鮮の専制君主、金正恩への求愛再燃だ。彼は8月16日に、国防省に対し翌日から始まる米韓共同演習の大幅縮小を指示したと発表した。トランプは金との関係を「非常に良い」とし、共同演習は、米国に脅威を与えず米国を尊敬している国に対して、不適当なシグナルを送ると付言した。
毎回、北朝鮮は恒例の演習に先立ち、これに抗議する。トランプの指令は金に対する宥和政策だ。
さらにトランプは韓国が米国の「イラン非核化努力」を支援しなかったことを問題視した。これは、韓国がホルムズ海峡問題で米国を支援しなかったことに対する苛立ちを理由に、朝鮮半島における米国の抑止力を弱めるつもりであることを意味する。
この行動は、アジアと欧州で広がりつつある米国は信頼できない同盟相手になったという確信を一層強める。また、増大する北朝鮮の核能力に対抗するために自前の核抑止力を持つべきであるという韓国国内世論を強めることにもなり得る。
イラン問題における不確実で自己中心的なトランプ発言を受けて、世界は米国の権威が続くのか戸惑っている。その意味で、トランプは、北朝鮮問題で、ホルムズ海峡を巡る膠着状態から目をそらそうとしているのかもしれない。
現在米国は、配備が長期化している空母エイブラハム・リンカーンを引き揚げるために、西太平洋にある最後の空母打撃団を他地域に移動させようとしている。中国は、空母ジョージ・ワシントンが太平洋地域から去ったことを喜んでいる。中国は、既に、台湾、日本、フィリピンに対して、東・南シナ海において敵対的行動を強めつつある。
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