加えて、民主党がいま進めている離島の国有化を急ピッチで進めることだ。現状、尖閣諸島は個人の所有で国は年間約2500万円で借り上げている。この不安定な状況を変えていく必要がある。
いずれも中国側が反発する事柄だが、相手が本気でこぶしを振り上げるほどでもない小さな一歩を積み重ねることはできるはずだ。そのやり方は、中国が東シナ海のガス田でやっていることを見習えば良い。日本が何度抗議しようが、彼らは確実に前進を続けている。
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