2024年11月22日(金)

古希バックパッカー海外放浪記

2017年12月10日

三人三様のインド好きのニッポン女子たち

 Aさんと翌日ランチに出かけた。ゲストハウスに滞在している2人のなでしこバックパッカーも一緒だ。インド風ピザを食べながらおしゃべり。

 Aさんは前回ヴァシュシトに滞在したときに親しくなったゲストハウスのネパール人の20歳のボーイについて嬉しそうに語る。彫の深い美少年タイプでジャニーズ系だそうだ。「日本で一緒に歩いていたら目立っちゃうよね」と得意げだ。

レーのメインストリートの朝市。野菜だけでなくチーズ、ヨーグルトも売っている

 「育ちの良さそうな美少年の彼は純粋な気持ちをストレートに感情表現するので、母性愛がくすぐられて胸がキュンキュンしちゃった」そうだ。Aさんがインドに来る目的は「ボーイハントに決まっているじゃん」と断言。

 2人目の28歳のRさんは多才な女性だ。子供のころから絵が好きで建築学科を卒業。イタリアの中世建築を勉強しているうちにイタリア料理に興味を持ちイタリアで1年間料理人修行。インド旅行中も絵を描いたりインド伝統の幾何模様の編み物をしている。音楽の才能もあるようでインドの伝統ドラムも叩く。

 Rさんは前回のインド旅行で知り合ったインド青年と婚約している。相手はインドで最大の自動車メーカーであるスズキ・マルチで設計をしていたエンジニア。現在は自分で会社を経営している。青年は富裕層の出身。非の打ち所がない理想的な国際結婚になりそうな雰囲気であった。

 3人目がKさん。「東京で派遣社員やっているアラサーです」と自己紹介。Kさんも毎年夏休みはインドに来ているリピーターだ。Kさんは上品な着こなしで落ち着いた雰囲気である。Kさんは「わたし、インドの男性にはまったく興味ありません」とそっけない。

 食後に3人と別れて数キロ先の滝まで散歩。ゲストハウスの近くまで戻ってきたら、Kさんがカフェテラスのテーブルに座っているのが見えた。よく見ると、インド人男性と親密そうにお茶を飲んでいた。

 かなり顔を近づけて話している様子から推測すると、彼氏がKさんを口説いており、Kさんも満更ではないという雰囲気であった。ちなみにこのインド人男性はいつも近辺のカフェで網を張って旅行者の外国人女性を狙っている人物であった。

⇒第20回に続く

  

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