2024年11月22日(金)

日本を味わう!駅弁風土記

2011年4月15日

自笑亭「濱松うなぎ飯」 1,600円

 浜松駅のウナギ駅弁は21世紀も安泰である。しかし私見で本当にうまいウナギの蒲焼きは、白身魚の歯応えがあるタイプであると考えている。だから、「赤ワイン仕込…」の登場で一時的に姿を消していた、20世紀の駅弁の味を今に伝える「濱松うなぎ飯」(1,600円)が駅弁売店にあると、私はこちらを買ってしまう。御飯とウナギ蒲焼きの間には錦糸卵を敷き詰めるほか、付合せにもウナギの肝の佃煮と奈良漬を加えているから、内容や値段でも通常版より少々グレードを上げているし、見た目にも締まって美しい。
 

 その他のウナギ駅弁として、鰻重の幕の内「うな笑弁当」(2,100円)や、「濱松ひつまぶし」(1,300円)も揃えている。気が付いたら、新幹線の車内販売でウナギ弁当を売りに来なくなり、全国各地の駅弁売店でウナギ弁当を見る機会はかなり少なくなった。しかし浜松駅へ行けば、駅弁売店でも土産屋でもウナギがたくさん泳いでいる。ウナギ駅弁といえば、浜松駅である。

自笑亭「濱松ひつまぶし」 1,300円(左) 「うな笑弁当」 2,100円(右)

※次回は、4月28日(木)更新予定です。
どうぞお楽しみに!

福岡健一さんが運営するウェブサイト「駅弁資料館」はこちら
⇒ http://eki-ben.web.infoseek.co.jp/


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