2023年2月5日(日)

定年バックパッカー海外放浪記

2018年8月16日

»著者プロフィール
閉じる

高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年、横浜生まれ。神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

リカバリーショットは不発

 常時携帯しているホイッスルを吹いて周囲に非常事態を知らせようとトライした。数十メートル追跡したが、キャンプ用品など約18キロの荷物を満載した自転車では追いつけない。

 偶然反対側から30歳くらいのカップルが歩いてきたので「警察を呼んでくれ」と頼み込んだ。しかし彼らの反応は鈍く、そうこうしているうちに犯人グループを見失った。

 【教訓】旅行中ポーチには数千円程度の現金だけを入れた財布だけを入れ、クレジットカードや大きな現金は分散して携帯することをルーティーンにしている。事件当日は空港で両替してから心の余裕がなく、そのまま走り続けてしまった。安全対策のルーティーンは最優先にすべし。

セントパンクラス駅と1873年開業のセントパンクラス・ルネッサンス・ホテル

他人は誰も助けてくれない

 カップルによると警察を呼ぶには先ず緊急通報して警察署に事情を説明する必要があると。三桁の緊急通報番号を教えてもらい携帯電話でコールしたが「通話に必要な金額をチャージしてください」と頓珍漢なアナウンスが繰り返されるだけだ。カップルは「あいにく携帯電話を持っていない」と逃げ腰だ。

 仕方なく市街地に戻りハンバーガーショップに駆け込んで事情を説明して電話を借りようとすると店員はにべもなく拒否。オーナーが出て来たが、「警察署が近いから直接警察署へ行け」と冷たい態度。

必要な時と場所に警察はいない

 6時過ぎに警察署に到着。入り口のベルを押しても反応がない。しばらくして小さな貼り紙に気づいた。「ダンステイブルの警察署は閉鎖された。業務はルトン警察署に統合された。用件があればルトン警察署へ」と書かれている。ルトンまでは自転車で最低一時間くらいである。ルトンの警察署に行っても初動捜査には間に合わない。万事休す!


新着記事

»もっと見る