犯人の遊び仲間に遭遇
ダンステイブルで1泊して態勢を立て直そうと宿を探していると、ファーストフード店の前のベンチに座っていた若いカップルが手招きしている。何事かと近づくと彼らは公園でビールを飲んでいた5~6人のグループにいた2人であった。
事件について話すと男は執拗に「幾ら盗られた?」と盗まれた金額を聞き出そうとする。男はジョーと名乗った犯人を脅して分け前にあずかろうという魂胆であろう。金額については教えずに逆にジョーの居所を聞いた。
男はジョーの名前と彼の携帯電話番号を答えたが、後日警察でチェックしたところやはり偽情報であった。
警察の対応はマニュアルどおり
ファーストフード店に入り事情を説明して電話を借りて警察に緊急通報。緊急通報すると火事、救急、事件のいずれかを聞かれる。事件であれば警察に電話を繋ぐという仕組みである。警察の受付に事件の概要及び当方の姓名、国籍、携帯電話番号、携帯のメルアド等を伝えた。
係官は事件に緊急性がないと判断した様子で「本事件の担当官が決定したら担当官から電話ないしメールで連絡するのでしばしお待ちください」と抑揚のない口調で事務的に電話を切った。
⇒第2回に続く
▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。