2023年2月6日(月)

定年バックパッカー海外放浪記

2018年8月18日

»著者プロフィール
閉じる

高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年、横浜生まれ。神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

またしても警察沙汰に

被害を受けた折り畳み自転車。ちなみに盗難対象とならないようにハンドルの支柱を折りたたみ、サドルは取り外している

  ロンドン市街地のホステルでは施設内部にスペースがなく路上駐車を指示されることが多い。自転車盗難は頻繁に発生するが破壊(vandalism)は想定外であった。 7月13日早朝。ホステルの玄関前の路上の鉄製支柱にロックして夜間駐車しておいた自転車が何者かにより破壊されているのを発見。ブレーキレバー、前方のアルミ製の荷台がバールのようなもので叩き壊されていた。

 ホステルのマネージャーに被害状況を説明すると「路上駐車はあくまで貴方の自己責任にて当ホステルは関与しない」と予防線を張る。警察に通報したいと話すと、予想どおり「ホステルの電話は火事・重大犯罪等の緊急事態以外は使用できない規則」とステレオタイプの返答。

 近くの電話ボックスから警察に通報して被害状況及び当方の連絡先、メルアドなどを登録。犯行現場はホステルの監視カメラで録画されているので早々にチェックしてはどうかと伝えた。

 7月14日夕刻。携帯電話に定型フォームで「貴方様が事件に遭遇されたことに遺憾の意を表します。事件ファイル番号を以下通知します。捜査に進展がありません。犯人に繋がる新たな材料がなければ捜査を終了します」と警察より通知が入った。

 警察がホステルの監視カメラ録画を借りに来た様子がない。監視カメラの録画の確認を促すメールを警察に返信。

当該事案は捜査終了

被害状況を説明するために保険会社に提出した写真。ブレーキレバーの固定台が破壊されてブレーキレバーが垂れ下がっている。フロントのキャリア(荷台)がねじ曲げられている

 7月15日午後。犯罪管理サービス(Crime Management Service)という部署よりメールで捜査終了の通知が携帯に入電。犯人特定に繋がる有力な手掛かり(leads)が得られないので事件ファイルを閉じる(close the case file)という紋切型(定型フォーム)の通知であった。

 具体的に何か捜査したのか不明であり、釈然としない終了宣告だ。ロンドン警視庁(Scotland Yard)も微罪に人手を割く余裕はないのであろうか。

エピローグ“最後の最後は預入手荷物の未着”

 7月18日。夕刻羽田空港に到着。五体満足で帰国できたと安堵。しかしターンテーブルが停止しても荷物が出て来ない。係員に確認したら北京での乗り換えをミスしたと。

【教訓】自宅のドアを開けるまで油断は禁物である。

⇒第4回に続く

  
▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。


新着記事

»もっと見る