愛知県西三河にある高浜市は、日本三大瓦に数えられる「三州瓦(さんしゅうがわら)」の生産地。瓦造りのための粘土が豊富に採れ、船による輸送に適した地の利を得て、江戸時代以降、瓦産業が発展を遂げてきた。市内には瓦をテーマにした観光スポットも少なくない。かつて瓦を出荷する際に使われた大型木造船「千石船(せんごくぶね)」を模した、ユニークな外観の高浜市やきものの里かわら美術館もその一つだ。
同館は日本と世界のさまざまな瓦をはじめ、瓦と焼き物に関する絵画や写真などを収蔵。この秋は、屋根を飾る「鬼瓦」にスポットを当てた企画展が催されている。
鬼瓦は、屋根の最上部に載せる棟瓦の先端につける瓦で、その名は厄除けに鬼面をかたどることが多かったことに由来する。展示では、火伏(ひぶ)せの願いを込めて菊水、波など水をイメージしたものや、七福神や鶴と亀といったおめでたい文様、子孫繁栄を象徴する蔓草、雲流など、さまざまに装飾された瓦が間近で鑑賞できる。
なお、かわら美術館は、名鉄三河線高浜港駅と三河高浜駅を結ぶ約4・5キロの散策路「鬼みち」沿いにある。ほかにも「衣浦(きぬうら)観音像」や「サロン赤窯」、「巨大鬼面」など瓦にちなんだ見どころが豊富なので、こちらも併せて巡ってみたい。
●企画展 屋根を飾る—鬼とは何か—
<開催日>2018年9月13日~11月11日
<開催場所>愛知県高浜市・高浜市やきものの里かわら美術館(名鉄三河線高浜港駅下車)
<問>☎0566-52-3366
URL:http://www.takahama-kawara-museum.com/index.html
URL:http://www.takahama-kawara-museum.com/exhibition/detail.php?id=342
<開催日>2018年9月13日~11月11日
<開催場所>愛知県高浜市・高浜市やきものの里かわら美術館(名鉄三河線高浜港駅下車)
<問>☎0566-52-3366
URL:http://www.takahama-kawara-museum.com/index.html
URL:http://www.takahama-kawara-museum.com/exhibition/detail.php?id=342
*情報は2018年8月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください
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