前向きに読み解く経済の裏側

2018年9月18日

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 心の準備が十分にできていて、投資の経験も知識も十分にある人でも、損をする事は勿論ありますが、心の準備が出来ていない人の方が、その可能性は高いでしょう。そこで、退職金を受け取った人に筆者がアドバイスをしたいのは、「支店長が頭を下げているのは、貴方に対してではなく、貴方の退職金に対してですから、貴方が舞い上がるのは間違いです」ということと、「冷静になりましょう。

 老後は長いのですから、老後のための投資はじっくり考えて、慎重に行いましょう。3カ月や半年遅れたからといって、長い老後を考えれば大した事ではありませんよ」ということです。少なくとも、その場で即決するのではなく、一晩経ってから冷静に考えてから判断しましょう。それだけでも、大分違うはずです。

退職金デビューが問題なのは、自分にとって最適な商品を冷静に選ぶことが難しい、ということもありますが、一度に何百万円もの投資をするのはリスクが高すぎる、ということもあります。バブルのピークの時に退職して退職金を受け取って、それを全額株式投信の購入に使った人がいた、という話を聞いたことがあります。そうした目に遭わないように、投資は時間分散(一度に買わずに時間をかけて少しずつ買う)が重要なのです。

 退職金デビューをする場合でも、一度に何百万円も投資するのではなく、数年間に分けて100万円ずつ投資する、といったことを心がけたいものです。

現役時代から投資に慣れておきたい

 これまで筆者は、「若い時に少額で良いから投信を買いましょう」「積み立て投資をしましょう」と記してきました。若い人は、ぜひとも少額で結構ですから投信を買い、財布が許せば積み立て投資を始めましょう。

 中年になってからでも遅すぎる事はありません。退職金デビューを避けるために、少額で結構ですから投資をしましょう。そして、株式相場が時として理不尽な動きをする事を学びましょう。また、小さな損をすることで、損した時に自分の気持ちが乱れる経験をし、自分の気持ちをコントロールする訓練をしましょう。そうしないと、パニックに陥って大損をしてしまう可能性がありますから。

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