ビジネススキルを活かして楽しむ脱力系子育てのススメ

2018年10月25日

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小川大介 (おがわ・だいすけ)

1973年生まれ。京都大学法学部卒業。学生時代から大学受験予備校、大手進学塾で受験国語の看板講師として活躍。難関中学、国公立大学医学部などへ多数の合格者を送り出す。2000年、さらなる学習指導の理想を追求し、中学受験専門のプロ個別指導教室SS-1を設立。教科指導スキルに、声かけメソッド、逆算思考、習慣化指導を組み合わせ、短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。著書に『小川式[声かけ]メソッド』(宝島社)、『中学受験 基本のキ!』(共著:日経BP社)、『頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』(すばる舎)、『論理力は小学6年間の国語で強くなる』(かんき出版)など。今年10歳になる男の子の父。

親は頑張り過ぎず
「そもそも家にいない」ことを子どもに伝える

 「仕事も子育ても私が頑張らなきゃ!」

 働くお母さん達は、会社では子育ての悩みを言えず、胸に抱え込みながら、仕事を全うしようとしています。でも、仕事をしながらも常に家族のことも気にかけてもいる。仕事をしている時間と家庭にいる時間は重なるものではありませんが、一人の人間の生活として見ると時間は地続きです。

 共働きでフル勤務の場合、両親のどちらかが帰宅できるのは夕方6時〜7時半くらい。夜9時には子どもを寝かせたいとなると、帰宅後の2時間〜3時間が勝負で、その間に食事や風呂、学校の準備などを済ませなくてはなりません。

 「仕事をしていなければ、子どもともっとゆっくり向き合えるのに」と多くの親御さんはモヤモヤを抱えています。

 でも、親が子どもに注ぐ愛情も、子どものことを考えている想いの総量も、専業主婦家庭か共働き家庭かによって違いはありません。どちらも子どもに全力です。

 ただ、物理的な状況には違いが出ます。

 親御さんが家庭にいられる時間が長ければ、子どもに代わって動いてあげられることも多くなりますし、子どもの様子を直接見て気づけることも多くなります。

 だから、多くの共働き家庭が「うちは共働きだから、そうでない家庭よりも不利なのでは?」と感じる気持ちもわかります。その思いが強ければ強いほど、あれもしてあげたい、これもしてあげたい、勉強で落ちこぼれないようにしなければと、先回りをしてしまいがちです。そうすることで、自分が安心できるからです。

 ただ、親が先回りして子どもに与える側に回ると、子どもは与えてもらうことが当たり前になって、自分の足で立とうとしなくなります。

 子育ての最終ゴールは、子どもを自立させることです。

 それならば、「○○してあげないとかわいそう」「○○ができていないと出遅れてしまう」という親の不安から生まれる「与える子育て」をやめ、「うちは親が忙しくて、そもそも家にはいない」ということを最初から子どもに伝え、その生活に慣れてもらえばいいのではないでしょうか。

 共働きが現代のスタンダードになっているにもかかわらず、子育てにおいてはこれまでの専業主婦家庭モデルがそのまま続いている。時代に合っていないのですから、これまでのモデルのまま子育てを続けていくと、親はどんどんしんどくなります。

 だから、いままでの発想を逆転させてみましょう。

 子どものために親が必死になってあれもこれもしてあげるのではなく、自分のことは自分でできる子に育ってもらうのです。

 そして親は、仕事を普通に終えたあとに、子どもとの時間を大切にするのです。

 そうすれば、親も子もハッピーになると思いませんか?

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