新しいチャレンジが大好きだというニコライは、昨年から植物をモチーフにしたジュエリーのデザインも始め、新たなブランドを立ち上げている。
「次第に花の美しさを残したいという気分になって、プリザーブドフラワーのボックスも作ったけれど、さらに新しい形としてジュエリーを考えました。花のラインナップの一つとしてジュエリーがある。だから新しく開いたジュエリーショップは、自分の好きな花をずっと身に着けるためのフラワーショップでもあるんです。新しいことにチャレンジするのは大変だけど、それがまた花の仕事へのインスピレーションとしてフィードバックされてくるんですよね」
アーティストとしての顔とビジネスマンとしての顔が同じ方向を向いているからだろうか、次々と世界を広げることに躊躇(ちゅうちょ)がない。現在、国内外に12店舗を展開し、韓国にも進出。忙しさはニコライにとっては心地よいものであり、感性を磨くためのアンテナでもあるようだ。スタッフと簡単なミーティングを終えると、軽やかに次の予定に向けて飛び去って行った。
石塚定人=写真
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