日本企業はどうするべきか
中国が経済的に自信を深めてからは、どちらかというと中国から、つれなくされていた日本企業であるが、久々に日本企業に対する期待感が高まっており、日本企業にとってチャンスであるのは確か。しかしながら、現状以下の問題点が存在する。
- 中国が欲しいのは日本の最先端技術であるが、日本が出したいのは二番手三番手のより成熟した技術。
- 今後、外資に対して新たな市場が解放されることが期待されるが、それにしても、日本企業の中国市場、中国企業に対する警戒感はまだまだ根強い。
- 企業文化、ビジネスマナーにおいても、日中両国企業間のギャップが存在する。
- 日本企業にとっては中国経済そのものの先行きも不安。
- 国際政治的にも日本が対立する米中とのそれぞれのバランスをどのように取れるのか不安が残る。
ということで、日本企業にとっても、新たな収益モデル、ゲームのルールを構築するべき時代に我々は立っているようだ。今年は、上記諸問題をどう考え日本企業がビジネスチャンスを捉えて行くか情報発信して行きたいと考えている。
現時点でできることは、日中間における知的財産権の保護を前提とした技術交流、共同R&Dの成功事例を1つ1つ積み上げて行くことではないかと考えている。もし中国企業がまだまだ活用したい日本の技術があると思うのであれば、日本企業にとっての成功事例を積み上げさせる事が一番の早道と思うので、今後中国企業にもアピールして行きたい。日本企業も中国企業に騙されると言って心配ばかりしていないで、せっかくのチャンスを是非活用してもらいたい。
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