2022年12月9日(金)

サムライ弁護士の一刀両断

2019年3月1日

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河本秀介 (かわもと・しゅうすけ)

弁護士

敬和綜合法律事務所所属。東京大学卒業後、三菱重工業での勤務経験を経て、2007年に弁護士登録。以後、会社関係訴訟、企業経営への助言、株主総会指導、M&Aアドバイスなど、コーポレート分野を中心に、幅広い内容の業務を遂行している。

あまりにも拙速な議論がなされていないか

 海賊版サイトにどのように対処してゆくのかは悩ましい問題であり、著作権法のあり方についても積極的な議論が必要だと思われます。ダウンロードが違法となる範囲の拡大についても、その是非や対象範囲を検討する必要があるでしょう。

 しかしながら、以上のとおり、違法ダウンロードの対象範囲を著作物全般に拡大し、あらゆる複製行為を規制しようとするのは、非常に危ういと考えます。

 著作権法のあり方はネットの活用のありかたや、表現活動全般に大きく影響します。

 これに対して、先般提言されたダウンロード違法化の対象範囲の拡大を見る限り、あまりに拙速な議論がされているように感じてなりません。

 インターネットを活用した情報のやり取りや表現活動が過度に委縮しないため、仮に違法ダウンロードの対象範囲を拡大するとしても対象範囲を必要最低限度に絞るべきだと考えます。

  
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