今後は「2島」がスタートライン
日本固有の領土である国後、択捉両島を断念して歯舞、色丹の2島で決着することは日本の主権放棄にも等しい。「2島返還」フィーバーが去ろうとしているのはむしろ幸いというべきだろうが、いったん「2島返還」の旗を掲げたからには、今後の交渉は2島返還をあらたなスタートラインにしなければならないだろう。
本来の4島返還はますます遠のいたとみなければならない。まことに大きな代償だった。「2島返還」という〝妖怪〟は。
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