WEDGE REPORT

2019年6月23日

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風樹茂 (かざき・しげる)

作家、国際コンサルタント

作家、国際コンサルタント(kazakishigeru@gmail.com)。1956年、北海道生まれ。東京外国語大学スペイン語学科卒業。メキシコ留学後、中南米の専門商社を経て、南米アマゾンの奥地でODAプロジェクトの鉄道建設にかかわる。その後は、シンクタンク、研究所勤務などで、首相向けの政策提言、ODA援助、海外投資、NGOプロジェクトに従事。イスラム開発銀行のコンサルタントも経験し、30数カ国を踏査。石油関連事業でカタール、ベネズエラに駐在。

テロリストの標的はどこか?

テロリストの標的はどこか?

 夕方と早朝にホテルの位置を確認した。半径100メートルの中に無差別爆弾テロの標的となる可能性のある場所が3か所あった。もちろんこのゴキブリホテルは標的外である。

1.Jollibee

 フィリピン全土で1000を越える店舗を持つファーストフード店。マクドナルドを凌ぐ。秘密はフィリピン人大好きなご飯があるからである。ホテルにあるのはレセプションで販売しているカップヌードルだけなので、私はここに通い詰めることになった。資本は華僑系である。

2.リサールショッピングモール

 1階にピザハウスと中華系のファーストフード店が入る。2階は衣料品、食品を販売する巨大スーパー。ここも資本は華僑系。

3.市民の台所の巨大市場

 かつての築地を凌ぐほどの広さと人込みである。朝夕は人、人、人の波である。とりわけラマダン中だったので、夕方5時前後の混雑はすさまじかった。魚、肉、野菜、果物が所狭しと販売されていて、安価でもある。

 さて読者への質問。昨年12月31日の夕刻にISの影響を受けたBangsamoro Islamic  Freedom Fighers が爆弾テロを実行したのは、このうちのどれかである。

 周囲は殺人事件も時折起こっており、けっして安全な地域ではない(ほかに海外援助関係者が宿泊するまともなホテルが郊外にあり、現状ではそちらのほうが安全である)。

 答えは、ショッピングモール。荷物カウンターに爆弾がしかけられた

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