西武復帰の可能性は?
ドラゴンズ退団なら、移籍先はあるのか。松坂に近い関係者は「大輔はいずれライオンズに帰りたいようだが、それも難しい」と口にし、こう続ける。
「今の西武球団は12球団の中でも、最も厳しいコンプライアンス遵守の徹底を図っていると言われている。親会社・西武ホールディングスのトップで球団オーナーも兼ねる後藤高志氏は非常に厳格な人。そうしたコンプライアンスの面で高いハードルを設けている親会社にとっては、人気者でスーパースターの大輔には『いろいろな意味で叩くとホコリが出て来るのではないか』という警戒心があるようだ。
だが、ライオンズは入団からメジャーに移籍するまで8年間在籍し、プレーした古巣だ。しかも当時のポスティングシステムで西武球団は当時のレートで約60億円もの巨額入札金を移籍先のボストン・レッドソックスから得ている。そんな功労者なのだから、最後ぐらいは花道を飾らせてあげる舞台を用意してくれてもいいような気がするのだが」
ボロボロになってでも現役にこだわる松坂は果たして来季、再び不死鳥のように一軍のマウンドで復活を遂げられるのだろうか。しかし、その先に待ち受けているのはイバラの道だ。
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