2024年11月21日(木)

オモロイ社長、オモロイ会社

2019年10月29日

今後の事業展開について

 現状、最初のサービス「食べチョク」に加えてラインナップがあと2つあり、3つの事業を展開中です。

 2018年2月から「食べチョクコンシェルジュ」をスタート、こちらは消費者側の好みをあらかじめヒアリング、その好みに合わせて秋元さんの会社のコンシェルジュが農家を提案し、オーガニック野菜のセットを定期的に届けるサービスです。こちらには農家ごとの栽培データを同社が保有しておりそのデータ活用から出荷時期も予測、消費者側の評価の点数入力で好みを学習していく機能を保有しています。

 2018年11月から「食べチョクPro」をスタート、こちらは同社初のB to B向けのサービスです。対象である飲食店、その食材にこだわるシェフからのリクエストに合わせてコンシェルジェが農家提案を行います。飲食店側は手間なく農家直送の食材を購入することができるサービス。農作物だけでなくジビエ肉なども取り扱っています。

 今年に入って3つの新しい事業がスタート、それが「食べチョク」になぞらえ、農作物だけでない、食の横展開の事業化でした。2019年7月に、同時に2つ、「肉チョク」、「魚チョク」の始動でした。

 その2カ月後の9月後半には「酒チョク」もスタート。これで柱となる事業が6つとなり幅広く事業も広がりを見せています。この展開が早くできるのも、農業系ベンチャー屈指のIT技術者が仲間にいるからと秋元さんは分析しています。

 顧客(消費者)の開拓も、SNS、インフルエンサーをフル活用するところもIT業界出身の強みを活かしています。

 また今年の10月2日には、さらなる事業のスピードアップを計るために2億円の資金調達を発表、今後はリアル・デジタル両面からマーケティングを強化して行こうと意欲を見せている秋元さん、その取り組みの中には、リアルな営業、事業展開にも注力しており、「企業内マルシェ」を開催、これはお昼時のビル内の食堂に生産者さんと出向いていき、昼休みの短時間でこだわり野菜をリアルに販売する企画、大手企業にとっても社員への福利厚生と相まって人気となってきています

 子供の頃に家族で話していた「農業は儲からない」を儲かる仕組みへと変化させようと取り組む秋元さん、農業にとらわれること無く次々に自身のアイデアを具現化、領域を広げつつ、時代にマッチした販売手法を提案し、事業の成長、自身の成長を実現する姿を注目していきたいと思います。

  
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