いずれにしても、中国はアジア太平洋地域において、米国の行動の自由を抑止できる能力を保持しようとしている。そのためには、中国としては、出来れば、「戦わずして勝つ」孫子の兵法にならって、米国をアジアから追い出す戦法をとりたいに違いない、と言っています。
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論説は、不透明な中国の核戦略、核能力という条件下で、中国の主たる狙いに焦点を当てたものです。特に注目される点は、台湾への対応に言及した部分で、核兵器使用の可能性は極めて低いとしながらも、台湾については「核先制不使用」に当らないとして、中国が台湾に対し核兵器を使用する可能性があることを指摘しているところでしょう。
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