なお、今後、ミャンマーでは民営化が大きな問題になるでしょうが、ロシアの民営化がいわゆるオリガルヒの台頭を生んだことを考えると、民営化過程は注意深く扱う必要があります。コネを持つ腐敗エリートが経済権益を独占すれば、民主化のプロセスが壊れてしまうことはロシアの事例からも明らかであり、この点についてのバウリングの指摘は留意に値します。
なお日本は、東欧支援などを通じて移行期経済に関する見識を蓄積しています。今後のミャンマーの経済のあり方について、日本にはこの方面で協力する余地があるように思われます。
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