続々と登場するロボットキャリーケース
ところでこの「持ち主を追跡するロボット」、スーツケース型は今回が初の市販モデルとなるが、米国では昨年末に「ロボットキャリーケース」が発売されて話題となった。Gitaという製品で、丸い形の上部にドアがあり、中に物が入れられる。グローサリーロボットなどと呼ばれるが、赤ちゃん連れの人、高齢者などが、買い物した商品を入れて運ぶ、という使い方が想定されている。ただしこちらは価格が3250ドルで、昨年12月に発売になったため「クリスマスプレゼントとしては少し高い」とニュースなどで取り上げられた。
また米小売大手ウォルマートは昨年から一部店舗で商品を棚からピックアップするロボットカートを導入。主にオンラインショッピング向けの商品ピックが目的で、従業員がオンラインオーダーに従って商品をピックするよりも迅速に処理ができ、人件費も節約できる、と全米の店舗に広げる予定だ。さらにウォルマートでは店内でのショッピング客向けの自走式ショッピングカートの特許も申請しており、自分で押して歩かなくても自動的についてきてくれるカートがいずれ登場するかもしれない。
ゴルフ場では以前からリモート式の自走手押しカートというのがよく見られていたし、車であれば安全性などが問題になるがこうした小さな自走式ロボットというのはそうした規制から外れている点で、開発しやすいものかもしれない。AIとロボティクスの組み合わせはまだまだ無限の可能性がありそうだ。
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