今年のCESではコネクテッドという言葉があらゆる部分で見られた。5Gの到来もあり、高速通信で様々なデバイスをつなぐことで何が出来るのか、どんな生活が可能になるのか、というのが共通のテーマだったとも言える。そんな中で、洗面所の周辺、生活の基本的な部分もコネクテッドデバイスによってこうなる、という例示を具体的に行ったのがプロクター・アンド・ギャンブル(P&G社)である。
同社は様々なイノベーションを加えた新製品をデビューさせたが、キーワードはやはり「コネクテッド」。これまで考えられなかったようなものがセンサーなどでつながる、AIを導入することにより、全く異なるユーザーエクスペリエンスを提供できるようになった。
まず、同社の電動歯ブラシであるオーラルB。今回新たに発表されたのはオーラルB iOという製品で、ブラシヘッドの改良や動きに改良を加えてより汚れを落としやすくしたのはもちろん、この歯ブラシにはディスプレイがあり、使う人に挨拶をする、またブラッシングについてのアドバイスをくれる。
さらにこの歯ブラシはスマホアプリと連動し、日々の歯磨き習慣、汚れがきちんと落ちているかなどをアプリ上でチェックすることが出来る。これまでのユーザーの膨大なデータから効果的な歯磨き方法をAIが学び、それを基準にユーザーの磨き方が正しいか、より良く汚れを落とすにはどのようにブラシを使うべきかをコーチングしてくれるという。
P&Gはパンパースブランドの紙おむつも販売しているが、新米パパママにとって力強い助っ人となりそうなのがLumiというセンサーキットだ。
このキットは3つの部分に別れ、紙おむつの上に装着するセンサー、ビデオモニター、そしてLumi Appから成っている。センサーがおむつの湿度を感知し、濡れたらすぐにアプリに連絡し、親が離れた場所にいてもすぐにおむつ交換ができる。
またビデオモニターは夜間でも赤ちゃんの状態を見守り、アプリでいつでも様子をチェックすることが出来る。セットで349ドルと決して安いものではないが、赤ちゃんが快適に過ごせ、親も安心できる機能になっている。