2024年11月25日(月)

中年留学日記

2012年5月9日

 「首相が毎年ころころ代わるような日本は変な国だと思いませんか」という質問に対して、学生からは意外にも「変な国」という反応はなく、むしろ「優れた科学技術を生み出す高度に洗練された国」という印象を持っている学生が多かったことには驚かされた。近年中国が脚光を浴びていることについては、「経済の高度成長を達成しているので注目されるのは当然だが、それでも日本の重要性が低くなるということはない」という冷静な意見もあった。

 MITではアニメなどに代表される日本のポップカルチャーを教える授業が設置されており、一部の学生はそうした授業から日本の「ソフトパワー」に対する理解を深めている。人気女性アイドルグループ「AKB48」のことなどもよく知っていた。私の印象では、かつてみられたような日本に対するステレオタイプなイメージを持っている学生はほとんどいなかった。こうした若い世代に日本で貴重な経験を積んでもらい、現代日本に対する理解を一段と進めてもらいたい。

 

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