From LA

2020年7月12日

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遠い関空へのフライト

 また、関空直行便のあまりの少なさも問題だ。東京行きは毎日運行されているのに、月に2回しか飛ばない関空行き。しかも関空のPCR検査体制が十分ではないため、その数少ない飛行機の搭乗者は1回につき100人以下に制限されている。

 この結果、JALの関空便は予約開始と同時に売り切れとなる事態が続いている。筆者も予約開始当日に電話したが、1時間以上電話がつながらなかった上に、すでに8月、9月分全てディスカウント料金は売り切れ、通常料金のみ利用可能、と言われた。通常料金はエコノミークラスで40万円以上、という値段だ。ディスカウント料金は電話での確認のみだが12万円台だった。

 なぜ同じエコノミークラスで料金の差が出るのか。40万円というのはフレックスエコノミー、つまり変更や取り消し可能な設定だが、そもそも米系航空会社では9月30日まで予約の変更取り消しはすべて無料で行っている。JALは違うのか、など疑問に感じる点は多い。

 さらに旅行社のウェブサイトでは売り切れの関空行きが販売されている、という事実だ。しかも料金をチェックすると8月1日が70万円、15日が30万円以上である。この金額はどこから来たのか不明だ。

 筆者(自宅は京都)はなんとか日本に帰ろうと画策したのだが、東京に行く場合は送迎付きホテル15日間パックで20万円前後、レンタカーで関西まで移動し乗り捨てにした場合5万円前後と、どの方法を使ってもコストが嵩む。関空行きに乗れればレンタカーでも乗り捨て1万円、親戚や友人の送迎も可能、と大違い。しかしその関空行きがどうしても取れないのである。

 筆者の住むロサンゼルスは累計感染者数12万4992人、死者3690人(7月10日現在)、昨日1日の感染者数1736人。政府がチャーター便を飛ばした時の武漢より遥かに状況は悪い。しかし帰国するにはかなりのコストを覚悟しなければならない。どうしても、という場合にはそのコストを払うことは出来るが、それが難しい強制帰国の学生に対しては、せめて政府が何らかの救済の手を差し伸べてほしい、と願わずにいられない。

【追記】

7月13日、筆者は8月の関空行きのチケットを入手。インターネットに表示された価格は4160ドルのみ(エコノミー席)。ロスの現地法人に電話しても「その値段の席しかない」と言われた。

ところが日本の友人が日本のJALに電話したところ「14万円の席があると聞いた。今すぐ日本に電話したほうがいい」と言われる。

そこで「ディスカウントの席がまだあると日本の友人が先程電話した時言われた」と、電話をして伝えたところ、少し待たされた後で「14万円の席がご用意出来ます」。これは日本サイドに電話しないと取れない席のようだ。

【訂正】

〇下線部に誤りがありましたので、本文中削除いたしました。お詫び申し上げます。

この金額はどこから来たのか。おそらくはJALから直接に購入した場合の40万円、12万円に上乗せしているものと思われるが、需要過多に対するボッタクリとしか思えない。しかもこのように旅行社が予約開始と同時に多くの席を押さえてしまうため、個人旅行客がJALに直接電話しても購入できない、というのが実情のようだ。

  
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