チャイナ・ウォッチャーの視点

2012年7月6日

»著者プロフィール
著者
閉じる

有本 香 (ありもと・かおり)

ジャーナリスト

企画会社経営。東京外国語大学卒業後、雑誌編集長を経て独立。近年とくに中国の民族問題の取材に注力している。『中国はチベットからパンダを盗んだ』(講談社)『なぜ、中国は「毒食」を作り続けるのか』(祥伝社)の他、近著に『中国の「日本買収」計画』(WAC BUNKO)がある。

 欧米よりも早く7月5日を迎えた日本では、在日ウイグル人と日本人支援者らが昨年同様、中国大使館前で抗議活動を行なった。考えてみれば、こういう活動が毎年の「恒例」となること自体、実に悲しいことである。しかし、日本を皮切りに世界各地でこの日、亡命ウイグル人らが同様の抗議活動を行なった。

 東京で抗議活動を行なったイリハム氏はいう。「5月の代表者大会は、多くの日本人のご支援によって無事開催できました。しかし、まだまだ日本でわれわれの問題への認知度は低いということを痛感しています」

 筆者がチベット問題などを論じているとよく受ける質問がある。それは、「チベットの状況が改善されるために私たち日本人ができることは何か?」との問いだ。答えは「チベットに強い関心を寄せ続ける」ということ以外にはない。ウイグルについても同じく、私たちが強く関心を寄せ続けることにしか事態打開の道はない。つい、「政治家は何をしている」といいたくもなるが、政治家は国民の鏡。多くの国民の関心があれば政治家は動かざるを得なくなる。まさに私たちの人権意識と民主主義がいま、試されているのである。

[特集] 中国によるチベット・ウイグル弾圧の実態


「WEDGE Infinity」のメルマガを受け取る(=isMedia会員登録)
「最新記事」や「編集部のおすすめ記事」等、旬な情報をお届けいたします。

関連記事

新着記事

»もっと見る