2023年2月8日(水)

WEDGE REPORT

2020年10月3日

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回復すれば、支持率急上昇も

 選挙の行方は大統領の病状いかんに掛かっており、長引けばそれだけ影響が深刻になる。執務できるような状態であれば、当面はホワイトハウスからオンラインで支持者らに訴えることになるだろう。しかし、すでに期日前投票や郵便投票が進んでおり、「大統領の無謀さが招いた大失態で、ほとんど勝負は決まった」(専門家)という指摘もある。

 ホワイトハウスの主治医は大統領の健康状態について、昨年の健康診断で「大変良好」と発表したが、大統領は11月に突然、軍の病院で診察を受け、様々な憶測を呼んだ。その際、ホワイトハウスは単なる定期健診と主張した。しかし、大統領は体重が110キロもあり、コレステロール値が高いと伝えられている。

 ウイルス感染による米国人の死者の10人に8人は65歳以上で、既往症があれば、74歳の大統領には重症化のリスクすらある。

 だが、一方で早期に回復し、ウイルスに負けない強さを見せつけることができれば、支持率が急上昇し、本当の意味で大統領の逆転を可能にする“オクトーバー・サプライズ”になるかもしれない。3月に感染した英国のジョンソン首相や7月に感染したブラジルのボルソナロ大統領は回復後、支持率を大きく伸ばした。崖っぷちのトランプ大統領にとって最後のチャンスがあるのだろうか。

  
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