ベストセラーで読むアメリカ

2020年10月14日

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日本としては心細い

 本書はアメリカ軍の在り方そのものを、根本から見直す必要性を次のように訴えている。

 In recent decades, US leaders have given our military too many missions and have prioritized US military “presence” in too many places across the world that deliver too little benefit to our national defense. American leaders must tell our military what it no longer has to do. And they will certainly need to avoid saddling our military with costly and unnecessary new missions, such as a war with Iran, an intervention in Venezuela, or preemptive military action against North Korea.

 「過去数十年の間、アメリカの指導者たちは、アメリカ軍にあまりに多くの作戦任務を与えすぎてきたし、世界のいたるところにアメリカ軍が駐留することを良しとしてきた。これはアメリカを守ることにほとんど寄与しない。アメリカの指導者たちは、もうやる必要のないことは何かを、軍に対して示すべきだ。そして、戦費がかさむ不必要な新たな作戦任務を軍に押し付けないようにする必要がある。イランとの戦争やベネゼエラへの武力介入、あるいは北朝鮮への先制攻撃などだ」

 つまり、アメリカは世界の警察としての地位を捨て、広げすぎた戦線を縮小しろというのだ。まずは、アメリカ本土の防衛力を高めながら、軍のデジタル化を進め新たなハイテク戦争に備えよ、というわけだ。いまのアメリカ軍では中国に歯が立たないのだから、反省して出直す必要があるということだろう。現実に隣国である中国の脅威が増すのを目の当たりにしている日本としては心細い限りだ。

  
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