アメリカ人観光客数は復活の兆し 経済復興に希望
一方で、新型コロナ感染が猛威を振るうアメリカ国内各州からの訪問者数はどうかというと、こちらは何と例年の4割前後には回復している。コロナ禍という状況を考えれば、日本からの訪問者数に比較するとかなり好調であると言える。アメリカでは日本より冬休みが早く始まるため、昨年12月で最も訪問者数が多かったのは、多くの学校が学期を終えた12月19日で1万4229人だった。その後、20日1万10362人、21日1万1019人に減少したが、クリスマス後の26日になるとまた1万4055人にアップした。
アメリカ本土からの観光客が多い理由としては、
地元紙ホノルル・スターアドバタイザー電子版は1月8日、新型コロナウイルスで大打撃を受けたハワイ経済が予想以上に速い回復を見せていると報道。今年6月に終わる2021年経済年度の同州経済成長は前年度比マイナス6.5%に終わるものの、2022年経済年度はプラス6.5%の成長が予測されている。同紙によると、この予測は1月20日に就任するジョー・バイデン次期大統領が積極的な新型コロナ対策を打ち出していることと、消費者のハワイ旅行への需要が高まっていることから来ているという。
ハワイ州内では新型コロナウイルスのワクチン接種も順調に進んでいる。ホノルル・スターアドバタイザー電子版の報道によると、オアフ島内では今月大規模なワクチン接種センターが2ヵ所オープンし、今月中にも10万本、来月は15万本のワクチン接種が行われる予定という。このようにハワイ側では観光客の受け皿は整いつつあるが、日本政府が1月13日、外国人の入国を全面停止としたことで、当面は日本人の出入国も難しくなる可能性が高い。ハワイに以前の規模で日本人観光客が帰ってくる日はまだまだ遠そうだが、今後日本の感染拡大が収束し、ワクチン接種が早急に開始されることを期待したい。
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