WEDGE REPORT

2020年10月1日

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相馬佳

ハワイ在住ライター

新潟市出身。ハワイ大学卒業後、現地の広告代理店にコピーライターとして就職。現在はハワイで編集者として働きながら日本のメディアでもライターとして活動中。

ワイキキのカラカウア大通り。現在は人影も車もまばらで寂し気な印象(筆者撮影)

 アメリカでは9月22日、新型コロナウイルス感染による死者がついに20万人の大台を超えた。7月までは新規感染者1桁台を続けていたハワイでも、一部の人々の気の緩み、または自主検疫を守らない観光客のためか、7月後半からオアフ島の一部コミュニティやハワイ島のシニアの長期介護施設などでクラスター感染が発生したことで急激に新規感染者が増加した。

 特にオアフ島では、一時新規感染者が連日200~300人台に上る日が続いたことから、ハワイ州政府およびホノルル市郡政府では8月下旬、オアフ島から他島への感染拡大を防ぐため、オアフ島からの島間移動者に再び14日間の自主検疫を再開した。また集会禁止、エッセンシャルビジネス以外のビジネスの一時休業などが命じられて、再びロックダウン状態に陥った。

 8月上旬に開始されるはずだった公立校の新学年は2週間延期となり、8月17日に様子見状態でリモート授業を開始。9月からキャンパスとリモート授業を半々に行う予定だったが、結局10月2日に秋学期が終了するまでは全校でリモートで授業が行われることになり今に至る。

新規感染者減少でロックダウン終了へ

 ハワイでは一時的に一部で小規模のアウトブレイクが起こったものの、マスク着用に関する抵抗運動などもなく、大多数の人々がルールに従った成果か、9月に入ると新規感染者が徐々に下降線をたどり始めた。その後、多少のアップダウンはあったものの、9月中旬には減少傾向がさらに強まり、ハワイ州保健衛生局の統計によると、9月22日時点で1日の新規感染者数の平均値は98人だった。このためオアフ島内に敷かれていたロックダウンは9月23日で終了することになった。ちなみに、同局によると9月29日現在でハワイの死者数は134人となっており、アメリカ本土と比較すると格段に少ないことが分かる。

 ロックダウン終了を前に、ホノルルのカーク・コールドウェル市長は22日、今後の経済再開について会見を行った。ホノルル・スターアドバタイザー(電子版)の報道によると、ホノルル市郡政府(つまりオアフ島全域)は今後の経済再開を4段階に分けて行う。

 まずは7日間の平均新規感染者数が100人以上、検査における感染者割合5%の「段階1」でスタート。社会的集会やビーチパーク、ハイキングトレイル、アウトドアスポーツなどは5人以下、葬儀は10人以下、レストランでの会食(グループの場合)は5人以下など、バーやナイトクラブ、ゲームセンター以外のほとんどのビジネスやレクリエーションは制限付きで再開を許可された。またショッピングモールやリテール店、ヘア、ネイルサロンも再開した。

 同市長の計画によると、今後4週間はこのまま段階1に留まり、その後新規感染者数の減少が続けば段階2、段階3、段階4に進んでいく予定という。

再開されたアラモアナ・ビーチパーク。エクササイズ中も人々はマスクを着用(同)

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