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2021年2月18日

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中西 享 (なかにし・とおる)

経済ジャーナリスト

1948年岡山県生まれ。72年共同通信社に入社。88年から91年までニューヨーク特派員、経済分野を取材し、編集委員を経て2010年に退社。現在は経済ジャーナリスト。著書は「ジャパンマネーの奔流―ニューヨーク・東京・ロンドンの24時間」(1987年、ダイヤモンド社)、「日本買い 外資は何を狙っているか」(2005年、PHP研究所)など。

――リチウムイオン電池はレアメタル(希少金属)を使うため、材料の調達が難しいと言われてきた。対応策で考えられることは何か。

田所主任研究員 リチウムイオン電池の中で使われているコバルトの主要な産地がアフリカのコンゴ民主共和国(旧ザイール)に偏在しているので、今後EV大量普及時には確保が難しくなると考えられる。このため、コバルトを使う量ができるだけ少なくて済むような電池の開発も目指したい。

――今後はどのような構えで開発を進めていくのか。

田所主任研究員 現在、産、学、官で連携しながら開発を進めており、これからもこのやり方で開発を進める方針だ。現在のプロジェクトでは産業技術総合研究所関西センターの中にある技術研究組合リチウムイオン電池材料評価研究センター(LIBTEC)を集中研究拠点として自動車・蓄電池・材料メーカーからも研究者が出向してきており、今後も「オールジャパン」で知恵を出し合って優れた全固体電池の実用化を進めていきたい。日本はこれまでいくつもの製品開発で「技術で勝ってビジネスで負けた」と言われてきたが、全固体電池ではそのようなことにならないよう頑張りたい。

 さらには30~40年代の実用化に向けて、エネルギー密度の高い革新的な蓄電池の開発も進めている。リチウムイオンに代わるフッ化物イオンにも注目しており、新たな材質にもチャレンジしている。

  
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