2022年7月2日(土)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2012年10月17日

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 世界の地政学的重心がアジアに移ってきた今日、日米両国間に、英米間の「特別な関係」に匹敵する関係を構築すべしとの考えは、既に第一次アーミテージ・レポートで指摘されて久しく、今後の日米関係の目指すべき方向性です。そのためにも、日本のTPP参加が望ましい、というのもその通りです。

 もちろん、TPPだけで日米の「特別な関係」が実現されるはずはなく、安全保障面での関係強化が根本であることは言うまでもありません。しかし、TPPが日米の「特別な関係」の構築にとって重要なツールであることに間違いはありません。

 我が国の通商戦略としては、TPP、日中韓FTA、東アジアでの包括的経済連携協定(RCEP)などを含めて多角的視野で交渉することになるでしょう。しかし、これらの枠組みで、日米関係の強化に資するのはTPPだけです。米国抜きの大規模な経済連携であるRCEPを必要以上に重視するようなことがあれば、むしろ、日米間に遠心力が働く原因ともなりかねません。

 本論説が指摘しているようなTPPの意義を正確に理解し、日本は、TPP交渉に速やかに参加する必要があります。

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