2024年4月14日(日)

Wedge REPORT

2021年4月21日

首都圏はどうなるのか?

 斉藤コミッショナーと村井チェアマンが、ここまで揃って自己主張を口にするのも、過去1年間に渡って行われている同会議を振り返れば極めて異例のケースと言い切っていい。球界関係者は「両トップの言葉はプロスポーツ界の総意でもあり、至極当然のことです」と代弁し、次のように本音も吐露している。

 「プロ野球のレギュラーシーズン中断なんてことになったら、日本のプロスポーツ文化が崩壊します。それはJリーグさんも同じことです。さすがにそんなことにはならないと信じたいですが、たとえ宣言発出によって無観客ならOKとなったとしても、球団側にとってはたまったものではありません。昨季も開幕が遅れた挙句、シーズン開始しばらくは無観客となり、各球団が経営的に大きなダメージを受けた。

 今も満員の観客を集客できずに細々とスリム化を図りながらコロナ禍での経営スタイルを何とか構築していこうとまい進している最中。必死に何とか取り組んでいるこのタイミングで、もし無観客の制限下に引き戻されることになったらそれこそ〝致命的な一撃〟を食らう球団も出てきてしまうでしょう。そういう危機感もあったからこそ、斉藤コミッショナーは強い言葉で訴えてくれたのだと思います。

 宣言発出によって以前と同じように、イベントの集客を目の敵にするような流れはいかがなものか。大阪府を含め緊急事態宣言を発出することになりそうな自治体の方々には、これまで観客からのクラスター発生を防いでいる我々の経験値とデータにももっと重きを置いていただきたい」

 政府は大阪、兵庫だけでなく感染再拡大が起こっている東京都にも緊急事態宣言を発令する方針を固めた模様。関西、そして首都圏のフランチャイズにも多くの球団を抱えるプロ野球、Jリーグ、その他のスポーツイベントは果たして今後どのような落着点を見出すのか。そして…約3か月後に開幕が迫った東京五輪にも、またまた暗雲が垂れ込めてきたのも事実だ。

  
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