だが、女子会の面々にありがたかったのは、野菜へのこだわり。
小野さんは、現在、「南房総ベジタブル」など、千葉県内の5~6つの野菜の生産グループとのつき合いがある。無農薬や減農薬の農家から仕入れた「10種の野菜の盛りもりサラダ」は、ここへ来たら食べないのはもったいない。
今後は小さなマルシェも
故郷を思い、挑戦を続ける
週末になれば、鴨川には、都市部から海を求めてたくさんの人がやってくる。そこで週末だけでも、店の入り口を、地元のがんばっている若手の生産者たちに貸し出して、今後は小さなマルシェもやっていきたいそうだ。
「千葉には落花生もあるし、枝豆もおいしい。珍しいイタリア野菜を作ってくれる若手の農家もいる。まだまだ、いい食材がたくさんあるんですよ」。
と、小野さんの故郷への思いは溢れんばかりである。
もし、お休みがとれるのなら、人の少ない平日の方がお勧めだが、せっかくだから一泊して温泉にでも浸かって、朝夕に砂浜や展望台の丘を散歩して、潮風を満喫するのもいいと思う。開店からようやく1年、地元の生産者たちとの関係を大事にしながら、メニューも試行錯誤、今でも少しずつ面白くなっている素敵な店である。
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