2022年12月6日(火)

Wedge REPORT

2021年5月24日

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海外でも厳しい

 海外はどうか。一発逆転を狙ってMLB挑戦という無謀なシナリオを清田が考えるかもしれないが、それも甘い算段と言わざるを得ない。日本を拠点にNPB所属選手たちのスカウティングリポートを作成し続けているア・リーグ球団関係者によれば「年齢的にも、実力的に判断しても厳しい」と断じている。

「何よりMLBにもコンプライアンスがある。日本でなくアメリカに来たからといって、彼に下されたペナルティがリセットされることはない。ルール破りを繰り返した前歴は致命的だ。契約できるわけがない」

 近隣のアジアには韓国のKBOリーグ、あるいは台湾の中華職業棒球大聯盟、中国の中国プロ野球連盟(CNBL)があるとはいえ、そのいずれも清田に入り込む余地はない。

「コロナに関するルールを守れなかったことは万国共通で論外。その上で韓国と台湾は不倫に対する蔑視が日本以上に相当厳しい国だ。台湾であれほど国民的人気が高かった卓球の五輪メダリスト・福原愛さんが不倫疑惑の発覚によって、瞬く間に猛バッシングを浴びているケースをみれば一目瞭然。スポーツ界でも清田の経歴は『一発アウト』となる。

 確かに中国は共産主義圏内でありながら不倫は韓国と台湾に比べれば〝寛容〟だが、それでもコロナ関連で問題を起こしたレッテル付きの人物に対し、いくら新興のプロリーグとはいえCNBLが門戸を広げる可能性も限りなくゼロに近い。中国政府が今、コロナ封じ込めに神経を尖らせている背景を考えれば、清田はCNBLにとっても『招かれざる助っ人』にしか映らないだろう」(事情通)

 日本国内の独立リーグ球団も、ここまでモラルに反した清田を仮に獲得したら総スカンを食らうことは確実。清田は、今回の度重なる不適切行為発覚によって事実上、世界中で「球界追放」の烙印を押されたとみていいだろう。

 これまで清田には過去、何度か取材を行ったことがある。野球に取り組む姿勢は非常にまじめで、熱い性格の持ち主だと思っていただけにファンや関係者同様、裏切られた気分で今もショックを受けている。何とか改心して新たな第二の人生を歩んでほしい――。もう、それしか彼にかける言葉が浮かばない。

  
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