2022年11月26日(土)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2021年12月20日

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 プーチンが14年のようなハイブリッド戦争の手法を放棄して全面戦争の構えを採用することとしたのは不思議ではある。どちらの手法であれ、米国とNATOの対応は変わらないというべきであるが、経済制裁その他の措置で抑止出来るか否か予測は困難である。

バイデンは試されているのか

 クレムリンの発表によれば、プーチンはバイデンに対し、NATOはウクライナに足場を築こうとしているとして「NATOの東方への拡大とロシア近隣諸国への攻撃兵器システムの配備を排除する信頼に足る法的拘束力のある保証」を要求したとされている。

 ウクライナは切断され紛争の只中にある国であり、ウクライナのNATO加盟が認められる可能性は実際問題として存在しないことはプーチンも承知であろう。プーチンの要求はNATOに出来ないことを吹っ掛けるものである。

 バイデン政権はロシアとの「安定的で予測可能な関係」を求めているが、そういうものが実現しそうな環境にはない。プーチンはバイデンの強さをテストすることを試みているのかも知れず、暫く不安定な状態が続くことも計算に入れておく必要があろう。

  
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