国内の対中感情は?
もっとも国内一般の対中感情は難しく、華人を通じた浸透工作も容易ではない。インドネシアの華人は人口の約3%前後にすぎない少数民族で、反華人感情の強い環境に置かれてきた経緯から、華人側にも中国の代弁者と誤解されることに警戒感がある。
これに対してマレーシアは華人の人口比率が約23%と高く、比較的自由な環境を反映して、中国の浸透が容易となっている。特に中国との関係を利権化し、マレー人主体の現地政治家とのパイプ役となるブローカー的な華人が蠢く。
たとえば、……
◇◆◇ この続きを読む(有料) ◇◆◇
◇◆◇ 特集の購入はこちら(有料) ◇◆