2024年6月18日(火)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2022年3月17日

 トランプ氏にとって一番辛いのはツイッターという発信手段を奪われたことだろう。またいくら多くが集会に集まり、いくら突拍子もない発言をして注目を浴びようとしても、マスコミが取り上げなくなってきた。

 現職でないということだけでなく、共和党の中でもちょっと辟易という雰囲気があるのだろう。とはいえ、確かにトランプ氏の絶対的影響力は落ちてきているものの、トランプ氏の支持は共和党内ではまだ8割あり、このまま行けば24年に立候補すれば、共和党の大統領候補になるだろう。

鮮明になるトランプ派とマコーネル派の対立

 現状は、いわばマコーネル派とトランプ派の対立となっている。どちらが優位になるかが外交安全保障に影響を与えるのは、ウクライナ問題でも明らかだ。トランプ派は米国第一を掲げ、ウクライナに係わるべきでないとしている。一方マコーネルは、米国は強固な軍事力を有し、自国の利益を守るためにも世界の脅威に立ち向かうべきという信念を持っており、ウクライナ問題でもロシアに対し厳しい姿勢で臨むべしと早くからウクライナに武器、物資、諜報、アドバイスと、何でも必要なものを提供すべきと主張してきた。バイデン大統領に米軍派遣を強く推してもいる。

 中間選挙でのトランプ派対マコーネル派の闘い、そして次期大統領選挙の共和党候補が誰になるかは、アメリカの外交安全保障に対する姿勢や同盟国との関係を決めることになるだけに注目に値する。

   
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