2022年12月8日(木)

Wedge SPECIAL REPORT

2022年4月25日

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山本隆三 (やまもと・りゅうぞう)

常葉大学名誉教授

NPO法人国際環境経済研究所所長。住友商事地球環境部長などを経て現職。経済産業省産業構造審議会臨時委員などを歴任。著書に『電力不足が招く成長の限界』(エネルギーフォーラム社)など多数。

 ロシアによる侵攻後にウクライナ外相は「血の匂いがするロシア産エネルギーの禁輸」を呼びかけた。米国、英国は応じたが、独ショルツ首相は、「産業も、輸送も、電気も、暖房もロシア産エネルギーに依存している。脱ロシアを1日で行うことは不可能だ」と述べ、禁輸に反対する姿勢を示した。ハンガリーなども反対したと報道され、EUは禁輸に踏み切れなかった。

侵攻前後に輸送量を増減させたロシア

 ロシアは、昨年からウクライナ経由の輸送量を減少させていたが、驚くべきことに2月24日の侵攻直前から輸送量を大きく増加させている(図-2)。ロシアは侵攻によりウクライナにパイプライン使用料を支払う必要がなくなったと考え、輸送量と収入を増やし戦費にしたかったのだろう。2月23日から急激に輸送量が増え始めており、天然ガス企業ガスプロムは侵攻開始を事前に把握していたのではないかとの疑いもある。

急増するウクライナ経由EU向けロシア天然ガス供給量(図-2)

(出典)BRUEGEL 写真を拡大

 EU内では……

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Wedge 2022年5月号より
プーチンによる戦争に 世界は決して屈しない
プーチンによる戦争に 世界は決して屈しない

ロシアのウクライナ侵攻は長期戦の様相を呈し始め、ロシア軍による市民の虐殺も明らかになった。日本を含めた世界はロシアとの対峙を覚悟し、経済制裁をいっそう強めつつある。

もはや「戦前」には戻れない。安全保障、エネルギー、経済……不可逆の変化と向き合わねばならない。これ以上、戦火を広げないために、世界は、そして日本は何をすべきなのか。

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