2024年12月23日(月)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2013年3月22日

 米AEI研究員のマッザ(Michael Mazza)が、2月14日付CNNウェブサイト掲載の論説で、北朝鮮の最近の核実験は北朝鮮をより危険にさらすことを金正恩に知らしめるために、オバマ大統領は空母を北朝鮮沿岸に展開するなど、これまでより思い切った措置を講じるべきである、として7つの提案をしています。

 すなわち、金正恩は、北朝鮮は核で抑止力が得られると考えているが、核実験は北朝鮮をより安全にするのでなく、むしろその逆であることを知らしめるべきである。

 そのために、できれば韓国、日本と協力して、挑発的なものも含む、以下の7つの措置をとることを提案する。

 1. 北朝鮮付近の海域に空母を配備、定期的かつ持続的な二国間あるいは多国間海軍演習を行なう。

 2. 北朝鮮の出入りの多い港を封鎖し、食糧・医薬品・その他の生活必需品を除いて一切の物資が北朝鮮国内に入らないようにする。

 3. 中国や欧州の銀行も含めて、北朝鮮政府に金融サービスを提供する銀行は、全て、「資金洗浄が懸念される対象」に指定する。この方法は2005年にバンコ・デルタ・アジア(Banco Delta Asia)に対して適用され、大きな成果を挙げた。

 4. 北朝鮮をあらためてテロ支援国家に指定する。

 5. 北朝鮮上空に衛星及び/或いはステルス機を配備、金正恩の動きを追跡させ、捉えた映像や画像をメディアに提供する。

 6. 自国内で北朝鮮のトンネル会社の営業を容認してきた諸外国政府――友好国も含む――に対し、容認を止めるよう圧力をかける。


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