2022年8月17日(水)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2022年5月31日

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高まる西側の和平への条件

 おそらく、現状での和平はあり得まい。特に、黒海沿岸をロシアに占拠されたままではウクライナは窒息を免れない。

 例えば、ひまわり油、トウモロコシ、小麦、大豆などの農産物は輸出されなければならないが、最重要の港オデーサおよびその近辺の港はロシア艦艇の存在とウクライナが敷設した機雷のために完全に封鎖されている。ベルジャンシクとマリウポリの港もロシアの支配下にある。

 西側の強気の発言には、軍事的分析の裏付けがあるのであろうが、目標に到達し得るかどうかは分からない。ウクライナのゼレンスキー大統領は、和平の最低限の条件はロシア軍が2月24日の線まで引くことだと述べている。それすら達成は容易でないが、多大の犠牲を払ったウクライナおよび断固として支援した西側にとって、この最低限の条件すら満たし得ない状況は受忍し得ないであろう。

  
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