2024年11月22日(金)

Wedge SPECIAL REPORT

2022年8月6日

 ところが、国際法を軽視し、憲法こそ優位との通説的立場をとる日本の憲法学者たちは、ポツダム宣言履行プロセスの一環として作られた憲法の国際協調主義を目立たなくし、憲法を国際法から切り離して解釈する運動を繰り広げてきた。「憲法優越説」である。

誤解多き憲法の原則
前文から読める「一大原理」

 日本の学校教育で教わった「憲法の三大原理」なるものを考えてみよう。日本の子どもたちは、教員に言われるがまま、憲法学者の通説に違和感を覚えられるはずもなく「三大原理」、つまり「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」を覚えさせられる。しかし実際には、……

◇◆◇ この続きを読む(有料) ◇◆◇

◇◆◇ 特集の購入はこちら(有料) ◇◆

 
 
 
 
 
Facebookでフォロー Xでフォロー メルマガに登録
▲「Wedge ONLINE」の新着記事などをお届けしています。
Wedge 2022年8月号より
歪んだ戦後日本の安保観 改革するなら今しかない
歪んだ戦後日本の安保観 改革するなら今しかない

安全保障と言えば、真っ先に「軍事」を思い浮かべる人が多いであろう。だが本来は「国を守る」という考え方で、想定し得るさまざまな脅威にいかに対峙するかを指す。日本人が長年抱いてきた「安全保障観」を、今、見つめ直してみよう。


新着記事

»もっと見る