こんにちは。今年もいよいよ大型連休がやってきますね。ふだんの生活とは違うゴールデンウィークなら、川柳に詠みたくなる素材にもたくさん出会えるかもしれませんよ。
でも素材に出会うチャンスの多いときこそ、シンプルな川柳をつくることを心がけましょう。シンプルな句のほうが、訴求力が高まるんです。
川柳の具は少なめに
のぞみ 川柳を詠むときに、キーワードになる言葉をたくさん入れたくなってしまうことがあります。
ショーゼン うん、題詠ならば迷わないけれど、雑詠だといろいろ盛り込みたくなっちゃうんだよね。でもそうすると、効果が分散してしまいます。
かがり火に星と蛍が消えていく
のぞみ 「かがり火」「蛍」「星」。イメージ豊かな言葉がこれだけ並ぶと、作者が句に何を託したかったのかがわかりづらいですね。
ショーゼン うん、例句は具が多いから、「炎の明るさで消される星の儚さ」と「炎に集まって焼け死んでしまう蛍の哀しさ」の2つが読みとれます。
こだま たとえば幕の内弁当って、蓋を開けたとたん目移りするでしょう? それよりも一点豪華主義のハンバーグ弁当みたいな句がいいわね。