日本勢の挑戦も続く
まず、日本人女性であるカプリンスキー真紀氏が率い、「空飛ぶ車」の実現を目指すカリフォルニア州のASKA社。昨年はコックピットのモデルが展示されていたが、今年は屋外で実機が展示された。ASKAはPHEVシステムを搭載し、最大で400キロ程度の飛行が可能となる。翼を折りたためば普通の車として一般道を走行できるライセンスを取得済みで、今年春頃には走行及び飛行実験を行う予定だ。
また、東大発のベンチャーであるペール・ブルー社は、1月3日にスペースXのロケットで打ち上げられたソニーの衛星に実際に搭載された水を推進剤とする小型衛星向けのエンジンシステムを展示した。これは文字とおり水素ではなく水そのものを燃料とし、小型でサステイナブルな推進エンジンを実現する。
水による推進は地上では非常に弱い出力だが、宇宙空間では衛星の軌道変更を可能にするだけのパワーを生み出すことができるという。バッテリーと水だけで最大30日間稼働が可能だという。
推進機を搭載することで、小型衛星の寿命が伸び、最終的には地球の大気圏に誘導することで衛星が役目を終えた後宇宙ゴミになることを防ぐことも出来る。今後の宇宙開発にとって画期的な技術だと言える。