4月に実施された第20回統一地方選挙では、多くの選挙で投票率が前回を下回り、史上最低となった選挙区も続出した。県議会議員および政令指定都市議会議員選挙の投票率の結果は表1の通りである。
暮らしに身近な地方選挙で、投票率が下落傾向であることは喜ばしいことではない。もう一つ今回の選挙で注目を集めたのが無投票となった選挙区が多く見られたことである。
表2は、今回、無投票となった割合を選挙区数および定員数の2つ視点からまとめたものである。
表2を見ると、県内または指定都市内の選挙区の50%以上が無投票で決定している地区が9県に上っていることが分かる。特に、山梨県が定数の6割超が無投票という割合の高さが目立っている。
全国平均でも県議選挙区の37%すなわち3分の1以上の選挙区で、市民が投票することなく議員が決まってしまっている。定員数を見ても、全国平均で4分の1が無投票で決定している。政令指定都市は無投票の割合が低い。