「『パティオ』と比べると『パセオ』は高級志向」と柄本さんが話すとおり、パティオの客単価が420円なのに対しパセオは500円程度。どちらも外食するよりはもちろん割安だが、価格設定に少し差がある。パセオの特徴について、銀座スエヒロ取締役の大堀剛生さんはこう話す。
「大切にしているのは、レストランの味をそのまま届けるということです。たとえば、ハンバーグにしても冷凍ものを使っていないから、ふわふわの柔らかい食感を楽しめるはず」
和洋中のメニューがそろい、調理場で打ったそばまである。このそばが人気メニューと話すのは広報の小倉みどりさん。
「味もいいし量も充分。出遅れてそばが売り切れだとがっかりです」
この日、食堂でそばを食べていたキッチングローバルビジネスユニット・ビジネスユニット長の大西博之さん(49)は、「社員食堂でこのレベルのそばを食べられるなら満足ですよ」とにっこり。週に2回ほどはそばを食べるという。この日は「スイカデー」で、パセオではスイカが食べ放題。スイカも好きだという大西さんは、「たくさん取ってしまいました」と満足げだった。
早速、ハンバーグ定食とそばを試食させてもらったが、大堀さんの説明通り、ハンバーグはふわふわの柔らかさ。そばも風味豊かだ。
「パティオ」は日常的などこかほっとする味、「パセオ」は少しだけ非日常の特別な味。そんな違いがあるようだ。どうしてもマンネリになってしまいがちなオフィスライフ。2つの社員食堂を行き来するのは、ちょっとした気分転換になりそうだ。
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