2024年7月21日(日)

40代からの脳力の磨き方

2009年4月22日

エクササイズは、頭を使いながらやるほうが効果的

 脳の働きをさらに効率よく高めるためには、できるだけ頭を使いながらエクササイズを行うことをおすすめします。ジョギングも、ウォーキングマシンを使ってただ漫然と走るよりも、簡単なテストや考えごとをしながら走ったほうが、前頭前野のとくに10野の働きがよくなるということが、研究結果で明らかになっています。

 10野は、人間にとって最も重要な領域です。前頭前野は、猿やチンパンジーなどの類人猿でも大きくなりますが、10野は人間しか大きくならず、計画的に物事を進めたり、創造力を働かせる役割を果たす領域だからです。

 この10野を発達させるために、ジョギングをするならできればウォーキングマシンより、屋外でジョギングすることをおすすめします。屋外では、人や自転車の往来に気をつけたり、道路の凹凸や障害物を避けたり、次々と現れる問題を解決しながら目的地を目指さなければいけません。屋内で走るよりも、脳を使うわけです。また、四季のうつろいを感じながら楽しく走れば、それが快感となって腹側被蓋野〔ふくそくひがいや〕(VTA)を刺激し、さらに脳の働きを高めてくれます。

 たとえ屋内で行うエクササイズであっても、同じことを繰り返すのではなく、いろいろやり方を変えてみたり、昔のことを思い出したり、頭を使うよう工夫してやることで、前頭前野の働きを高めることができます。

 ただし、どの運動も続けていかなければ意味はありません。せっかく運動を始めて働きがよくなった脳も、止めてしまうと少しずつ元に戻っていってしまいます。

 脳のためにはよく、「指を動かすといい」といわれますが、それくらいの動きでは、前頭前野の働きをよくするまでには至りません。「脳トレ」といわれるトレーニングは、やらないよりはやったほうがいいでしょうが、その効果については明らかではありません。脳トレをしている間は前頭前野が働いても、それをどれくらいやれば脳の容量が増えるか、という研究結果はまだないからです。


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