趣があるミラノの図書館(AP Images)
イタリアでは2008年の書籍出版点数は約66,000点。人口が2倍の日本が約80,000点(06年)なので、一人当たりでは日本より65%多い。
ただし全体の84%が500部以下しか売れない。そもそも初版が500部、1000部の本が多いためだ。1冊の平均発行部数は3500部ほどしかない。
イタリアの読者人口は少ない。年1冊読む人は2400万人だが、月1冊となると320万人。読書はごく少数の趣味の世界と言える。
盛んな自費出版
自費出版が盛んで、人に会うと、学者や弁護士らからよく自著をプレゼントされる事が多い。装丁は日本の単行本に比べれば貧弱だが割ときれいだ。
コストは「96ページの本で20部当たり99ユーロ」がよく言われる数字。つまり500ユーロ、6万円ほど出せば、100部を自費出版できる。
スーパーに売っているベストセラーを見下す風潮があって、負け惜しみなのか「売れる本など書かない」と豪語する作家もいる。
■「WEDGE Infinity」のメルマガを受け取る(=isMedia会員登録)
週に一度、「最新記事」や「編集部のおすすめ記事」等、旬な情報をお届けいたします。