7月29日にダンス教室で子供3人が刃物を持った人物に襲われ殺害された事件があった英イングランド北西部サウスポートで30日、暴動が発生した。
暴徒の集団は警察車両や救急車両に火をつけたほか、警官やモスク（イスラム教寺院）に向かって物を投げつけるなどした。
暴動は、ソーシャルメディアに投稿された、事件とイスラム主義の関連を示唆する偽情報にあおられたものとみられている。
インターネット上では他にも、事件と移民との関連を示唆する誤った投稿や、無関係の男性の写真を容疑者だとして拡散している投稿などがみられた。
31日にはロンドン中心部などでも抗議活動が起こった。ロンドン警視庁は、この抗議で100人以上が逮捕されたと発表した。
ロンドンでの暴動では、「ボートを止めろ」、「子供たちを守れ」といった合唱が起こった。ボートとは、英仏海峡を小型ボートを使って渡り、渡ってイギリスに不法入国しようとする移民を指しているものと思われる。
BBCヴェリファイ（検証チーム）のマーリン・トーマス記者が、偽情報と暴動の関係について解説する。
