2024年8月21日(水)

BBC News

2024年8月21日

11月のアメリカ大統領選に向けた民主党全国党大会(DNC)は20日、2日目を迎え、カマラ・ハリス副大統領が大統領候補に、ミネソタ州のティム・ウォルズ州知事が副大統領候補に正式に指名された。

この日は党代議員による形式的な投票が行われたが、代議員たちは今月2日にすでにバーチャル投票で、ハリス氏の指名を決めていた。

シカゴ出身の元ファースト・レディ、ミシェル・オバマ氏は、自分を常に導き支えてくれた母メアリー・ロビンソン氏が今年5月末に亡くなったことに触れ、自分の母やハリス氏の母のように、先人たちが努力して獲得して自分たちに注ぎ込んだ価値観や信念を、決してむだにしてはならないと強調。

ハリス氏は自分や夫バラク氏と同様、中流家庭で育ち、学校や職場で努力して自ら成果を獲得し、他人への奉仕を重視してきたと語った。

共和党のドナルド・トランプ候補については、同候補が長く自分たち夫妻について虚偽発言を重ねたことを念頭に、「あの限定的で狭い世界観のため、勤勉で高学歴で成功を収めた2人がたまたま黒人なのが、自分を脅かすと彼は感じる」のだと批判。トランプ候補はかつてバラク・オバマ氏について、「アメリカで生まれていないので大統領になる資格がない」と根拠なく主張し続けた。

妻に続いて最後に登壇したバラク・オバマ元大統領は、トランプ候補について、自分の恨みつらみばかりを大事にし、「子供っぽいあだなや狂った陰謀論」をまき散らす「78歳の富豪」で、「群衆の大きさについて妙にこだわっている」と批判や皮肉をたたみかけた。

オバマ氏は、自らの努力で実績を積み上げてきたハリス氏は、国民と同じ目線で国民の問題に取り組むと述べ、アメリカは「カマラ・ハリス大統領を迎える準備ができている」と強調した。

ウォルズ氏の指名受諾演説は21日、ハリス氏の演説は22日にシカゴの会場でそれぞれ予定されている。

提供元:https://www.bbc.com/japanese/articles/c14zgelldv3o


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